神保町の美容院Berry(ベリー)の歴史

第8章 新しい生命の誕生

第8章 新しい生命の誕生

平成22年9月19日(日)午後2時45分

我が家に2人目となる子供、

「美々嘉(みみか)」が授かりました。
前回、といってももう3年4カ月も前の話なのですが、

第一子・長男、
「真之介(しんのすけ)」
が29時間もの長時間の末、
ようやく世に出てくれた時とはうって変わって、

「何だかいつもの傷みとは違うので、 
 今から病院に行ってくるね!
 もしかしたら「まだです。」って帰されるかも
 知れないけどね。」

なんて軽い感じで午後1時過ぎに、
緊急で遊休を取ってくれた義母に連れられ
カミさんがお家をたったのが午後1時ちょい過ぎ。

それから小1時間程経ったでしょうか。

「なんだか連絡遅いなぁ~。
 もしかしてやはりそれが陣痛で、
 そのまま頑張り始めたのかな?」

と、「出産は丸一日は掛かる。」
って、第一子の時の事もあり、
勝手に今回も長時間掛かるって、
思い込んでおりましたから、

「仕事終わって駆け付けたら間に合うだろうな。」

って、そう計算をしていた矢先、

義母からお店に電話が。

「産まれたよ!」

「女の子ですって!やったね!お父さん!!」

ボク達夫婦は、
出産までは性別は聞かないと決めています。

反論も御座いますでしょうが、
男の子か女の子か先に聞いておくという行為って、
健康で五体満足に産まれる事を、
さも当たり前の大前提にしてしまっている
気がするからです。

まずは男女問わず、
「健康で五体満足に産まれて欲しい。」
その為のいわば夫婦の願掛けみたいなものです。

さてさて女の子でした。

男の子の親としては、
3年半程のキャリアはあるのですが、
女の子の父親のキャリアは産まれたその日からです、
と、同時に、
2児の父親としてのキャリアも、、、。

以前お客様に聞いた事がありました。
結婚するという話が出た際、
「結婚はゴールではなくスタートだ。」と。

父親という役割も、
産まれた日からスタートなんですよね。

子供がゆっくりゆっくりとしか成長しない様に、
父親としても、
ゆっくりゆっくり成長したいと思います。

ボクのオフクロが亡くなったその晩は、
この子の懐妊のお祝の一席でした。

いよいよその子が産まれました。
しかも、女の子です。

オフクロに親孝行らしい事を、
全く出来ずに逝かれてしまったので、
彼女を生まれ変わりと信じ、
オフクロがボクにかけてくれた愛情の様に、
時に優しく、時に厳しく、
しっかりと育てる事で恩返ししたいと思っております。

(平成22年9月25日 店主記)